文化人類学は、「外国又は他民族を知ることで自国(自民族)を発展させていこう」、民俗学は、「自国の今ある習慣行事その他のルーツを知ることで自身(自国)は今後どうするべきかに活かしていこう」 しかし、国際化や国籍・移動が自由になり、両者の学問は重なることが多くなってきている。
自国の特性や独自性を理解するには、外国のことにも目を向けて普遍性、個別性を体得する必要がある(人類学)
新しいものを取り入れたり、何かを改廃したり、やり方を変えていく時には今あるものがどのようなルーツで今に至ったのか理解することで廃絶すべきもの・残すべきものが見えてくる。より良い選択をするための、未来に向けた学問(民俗学)
一日で一気に読んだ結果、解釈はこんな感じ。
民俗学学会、誰でも入れるとあったので入ってみたい。
でもこれを読んでいると、今をより良くするためにこんなことを学びたい、ってちゃんと考えをもっていないとなのかな。それを言語化しておく必要がありそう。
柳田國男の功績がとてもわかりやすく解説されていてよかった。
そして勉強したい気持ちも刺激された。
今のこの世の中で気になること、課題に感じることはなんでも民俗学のフィールドになる、そんな風に捉えたら世界の見方が変わるだろうと思った。
それぞれの学問の立ち位置やあり方、アプローチが短い中にも凝縮されているので、また勉強が進んで時間がたった後に読み返すとまた理解度が違うかもしれない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
民俗学
- 感想投稿日 : 2021年10月10日
- 読了日 : 2021年10月10日
- 本棚登録日 : 2021年10月10日
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