日本の例やドイツの例が出てきますが、そこには共通部分と民族性の違いが見られます。言葉の使い方自体も昔話の特徴があり、翻訳物の昔話というのは、実は魅力のほとんどが失われているのかも、とも感じました。三、七、十二といった、昔話に定番な数。末っ子など、一番立場が弱いモノが成功すること。
昔話の記号化からその意味を読み解いていく試みは、一見無粋なようにも見えますが、印刷や照明といった技術で、昔話の価値が相対的に低下しているであろう今、私たちは伝承の途中にいるのであって、終点ではない、という言葉に重みがあり。
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カテゴリ:
3 社会科学
- 感想投稿日 : 2012年3月19日
- 読了日 : 2012年3月19日
- 本棚登録日 : 2012年3月2日
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