改訂 昔話とは何か

著者 :
  • 小澤昔ばなし研究所 (2009年4月16日発売)
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感想 : 6
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日本の例やドイツの例が出てきますが、そこには共通部分と民族性の違いが見られます。言葉の使い方自体も昔話の特徴があり、翻訳物の昔話というのは、実は魅力のほとんどが失われているのかも、とも感じました。三、七、十二といった、昔話に定番な数。末っ子など、一番立場が弱いモノが成功すること。
昔話の記号化からその意味を読み解いていく試みは、一見無粋なようにも見えますが、印刷や照明といった技術で、昔話の価値が相対的に低下しているであろう今、私たちは伝承の途中にいるのであって、終点ではない、という言葉に重みがあり。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 3 社会科学
感想投稿日 : 2012年3月19日
読了日 : 2012年3月19日
本棚登録日 : 2012年3月2日

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