最近映画が話題となっていたような。「飛ぶ教室」や「ふたりのロッテ」と違って、わたしがこの本を読んだのは実はだいぶあとになってから。高校の頃だったかな。しかし読んでみたら、どこか読んだことのあるような気もしたから、もっと前に読んだことがあったのかもしれない。
点子ちゃんとアントンの、互いの受け入れあい方がすてきだなと思う。相手をそっくりそのまま、すとん、と受け入れてしまう。できそうでできない、なかなか難しいこと。
アントンのお母さんへの愛情が素直すぎるとか、お母さんが美しく描かれすぎているとか、お母さんと男の子のかかわりについてはいろいろと批判されることのあるケストナー。ケストナー自身、とってもお母さんのことが好きだったらしい。たしかに、ちょっと美しすぎるなぁと思うところはあるけれど、でもそれでも余りある魅力に、ひかれる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
外国の本(翻訳)
- 感想投稿日 : 2009年7月29日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2009年7月29日
みんなの感想をみる