角田さんの小説・エッセイはほとんど読んでいるけれど、最近の角田さんの本は落ち着いているものがほとんどで、正直物足りなさを感じていた。でも、この本は、落ち着きがありながらも久々にパンチがきいていて、昔の角田さんのエッセイを思い出させるものでとても良かった。
ところで、若い頃って、こだわりがあったり、考えが偏ってたりして、それらを比較的抵抗なく主張ができるのに、大人になったら、社会に揉まれるってこともあって、だんだんパンチがなくなる。あと、社会的にも落ち着いてきて、気持ちも落ち着いて、パンチがなくなるのかなぁ。体力的にも、ずーっとパンチがある性格だと疲れるかもしれない。
その中で印象に残ってるのは、辛いけどランニングやってる、っていうページ。若い頃は辛いことは嫌で避けていたけど、今は辛いことを避けなくなった、むしろやりたくなった、という。それはランニングだけでなくて、小説も同じだという。
私も、今は辛いことは避けがち、というか積極的にはやりたくないと思ってるけど、自分が辛いって思っていることを、やろうと思える時期が来るだろうか。ここ最近から、とんでもなく嫌だけど強制的にランニング(まだジョギング段階)を始めたけど、本格的に運動したことないから本当に体力がない。1キロ走るだけでひいひい言ってたし、3キロ過ぎたら足が上がらなくなった。それを続けていたら、何かにたどり着けるかなぁ。辛いことに対する耐性が出来るかなぁ。角田さんを見習って私も頑張ろう。あとは恋愛のページが総じて面白かったなー。
読書状況:読み終わった
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本
- 感想投稿日 : 2016年1月17日
- 読了日 : 2016年1月17日
- 本棚登録日 : 2016年1月17日
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