嘘つきア-ニャの真っ赤な真実

著者 :
  • KADOKAWA (2001年7月1日発売)
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米原万理さんの第33回大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。

「嘘をつくときのアーニャは、丸い目を見開いて真っ直ぐ相手の目を見つめる、一度ついた嘘を本人も信じ切ってします」
 オーム真理教の村井秀夫のテレビインタビューを思い出した。清清しい表情、真っ直ぐ見つめる目・・・

1989年、チャウシェスク政権転覆、非公開特別軍事法廷で死刑宣告、ただちに処刑。労働党のお偉方は昔通りの特権を享受。
チャウシェスクばかりでなく、中国もソ連も共産党幹部の特権階級としての待遇は目を覆うばかり、共産主義革命は似非共産主義を内包せざるをえないものなのか?
「自分の父も、万が一日本で共産党が政権をとっていたら・・・」

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カテゴリ: 随筆
感想投稿日 : 2009年8月18日
本棚登録日 : 2009年8月18日

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