れんげ荘 (ハルキ文庫 む 2-3)

著者 :
  • 角川春樹事務所 (2011年5月15日発売)
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本棚登録 : 2988
感想 : 273

著者、群ようこさんの作品、ブクログ登録は2冊目。

群ようこさん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。

---引用開始

群 ようこ(むれ ようこ、1954年12月5日 - )は、日本の作家、随筆家。本名:木原ひろみ。独身。軽妙な語り口の文体で、主に女性からの支持を受けている。

---引用終了


で、本作の内容は、次のとおり。

---引用開始

月十万円で、心穏やかに楽しく暮らそう! ―――キョウコは、お愛想と夜更かしの日々から解放されるため、有名広告代理店を四十五歳で早期退職し、都内のふるい安アパート「れんげ荘」に引っ越した。そこには、六十歳すぎのおしゃれなクマガイさん、職業“旅人"という外国人好きのコナツさん・・・・・・と個性豊かな人々が暮らしていた。不便さと闘いながら、鳥の声や草の匂いを知り、丁寧に入れたお茶を飲む贅沢さを知る。ささやかな幸せを求める女性を描く長編小説。

---引用終了


そして、本作の書き出しは、次のとおり。

---引用開始

 キョウコは会社に勤めているときに、歓送迎会で来たことのある町を歩いていた。四十五歳になってはじめて実家を出ようと決めた日、ふと頭に浮かんだのがこの町だった。駅前は再開発ビルが建ち並んでいるが、少し歩くと古くからの住宅街が広がっている。駅周辺は今風の格好をした若者たちが多いが、それにまじって古くからの住人とおぼしき、高齢者の姿も多い。
(ここだったら、まぎれて暮らせる)
 東京生まれで東京育ちのキョウコが、はじめて自分の意志で住むのを選んだ場所だった。

---引用終了

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 2009年
感想投稿日 : 2024年1月26日
本棚登録日 : 2024年1月25日

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