kindle本のまとめ買いで。本屋で平積みしてあった時から気になっていたのですが、文庫化&映画化を機に読みました。
就職活動を題材にしていて、序盤は、「へー。面白い趣向だけど、内定者を志願者同士で決めるってめちゃくちゃだな」とか思い、こりゃ設定に無理があるのでは???が第1感でした。が、思いがけない仕掛けがあって、「おいおい。そりゃまたすげーことになってきたぞ」。で、結果、「あーーー。まさかの青春ものですか。。。でもまだ半分くらいだけど。。。」とおもったら、そこから数年後の関係者のインタビューでの本音が人間味がありたまらなく面白くて、「えーーー。そんなやつらだったの?軽い奴らだなあ」と。でもまだ残り1/4くらいある。。。どうなるかと思いきや。。。最後は、波多野の思いが通じたのか、志願者それぞれの背景が語られ、最後は、波多野の人間味も出てきて、嶌もふっきれ感があって、読後感がよく終わる。。。素晴らしい構成力でした。あとがきにもありましたが、ストーリーの抑揚を狙ってつけているとのことで、それにまんまと乗せられた形で、ほぼ一気読み。これはおすすめできる本でした。この著者は要チェックだな。文句なし★5です。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2023年7月24日
- 読了日 : 2023年7月24日
- 本棚登録日 : 2023年7月5日
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