1時間半程度で読めて、主張も明快な良い本だった。
多動力とは「いくつもの異なることを同時にこなす力」のことであり、この力を持つ人は次から次に興味が移ってしまって、落ち着きがなかったり物忘れしたり、やるべきことよりもやりたいことばかりしてしまう。昔であればこれはマイナスでしかなかったかもしれないが、これからの時代は多動力が最も重要な能力らしい。
日本人は未だに「人生につき一つの仕事、会社で勤め上げる」という考えや「出る杭は打つ」「前に出過ぎない」などバランスの取れた考えに支配される傾向にある。そのため無用なストレスを溜めたり抱えたりしながら生産性を低下させたり、非効率なことも改善しようとせずただ上司がそうしているからと従順に従って行動してしまう。
だが、堀江氏は真逆の考えを持ち、多動力を持って色々な仕事・職を経験して複数の肩書きを持ち、100万人に1人の人材になる方が自分の価値をもっと上げられるため、今後の時代には重要であると主張する。また、「全部自分でやらなきゃいけない」、「手抜きをしてはならない」などの思い込みを捨てて、面倒な作業はアウトソースするなどしてより効率的・生産的に生きていかなければならないという。
この本を読んで、私も堀江氏のように常に飽き性で色々なことを経験し、また日本人特有の思い込みに縛られない自由な生き方をしていきたいと思った。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年12月3日
- 読了日 : 2019年12月1日
- 本棚登録日 : 2019年12月1日
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