「テーマを決め、A4用紙に1分間で書き出す。一日に10枚を目安に」というシンプルな思考法のススメ。その具体的実践方法や効用がストレートに記されている。
・仕事やプライベートの何気ない雑談で、すぐに言葉が出てこないために人見知りしがち
・企画立案やプレゼン資料作成に苦手意識があり、情報収集(ネット検索)に時間を掛け過ぎて〆切間際にようやく着手、ストレス満点
といった自分の弱点(コンプレックス)があり、それを少しでも克服できればと読んでみた。
流し読みしただけでは「それだけで思考力が上がるはずない」と感じると思う。だが実際にトライしてみると、1週間も経たずに自分の変化に気づいた。
最初は1分間では「全く足りない」と感じたのが、今は「とりあえず頭に浮かんだ思考は一通りバッと書ける」ようになった。
ただ驚きしかない。
しかも、書き終わると思考が整理した感覚があり、間違いなくスッキリする。特に個人的・抽象的な悩みにはピッタリ。
気づけば1時間、2時間とモヤモヤ頭をグルグルしていたものが、1分で書き出すとたった5つの箇条書き程度の内容だったりする。
言葉の感覚が研ぎ澄まされていく気がするので、今後も継続していきたいと思う。
著者は東大工学部卒業、マッキンゼーでのコンサル経験など超エリートだが、「上から目線」的なメッセージはない。むしろ、”人間にはもともと素晴らしい判断力、思考力とそれに基づく行動力がある”と誰にも潜在能力が有ることに言及しており、自分でもできると思わせてくれる優しさがある。
最近Xのタイムラインでも著者の投稿が流れてくるので、自分のような苦手意識がある人には一読&実践をオススメしたい。
- 感想投稿日 : 2023年11月10日
- 読了日 : 2023年11月10日
- 本棚登録日 : 2023年11月10日
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