イタリアでの須賀敦子の足跡を辿る三部作の第1作。
他の2作に比べ、最初ということもあってか、須賀敦子がプライベートな生活を送った場所を中心に編まれている。
その街に住んでいるということは、少なからずいろいろな影響をその街全体から受けているはずで、個人的に縁のある場所を辿りつつも、街全体の雰囲気も伝えることで、その街に住んでいた須賀敦子の生活を浮かび上がらせることができるのではないか。
そういう意味では、続くヴェネツィア編や、最後のローマ編の方が数段いい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2016年7月16日
- 読了日 : 2016年7月16日
- 本棚登録日 : 2016年7月16日
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