介護がラクになる マンガ認知症ケア (介護ライブラリー)

  • 講談社 (2008年11月28日発売)
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感想 : 6
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チェック項目5箇所。施設では、その日の夜勤がだれかによって、問題行動が出るかどうか予測がつくことがあります、それなら原因は「脳」ではなくて人間関係、老人と介護者の相性ということになります。脱水に気づかないでいると、夜間せん妄といった症状が出ることがあり、、それさえも認知症だからだと思われてしまうことがあります、元気がない、食欲がない、便秘、皮膚の乾燥といった初期の症状から脱水を発見するのは介護者の役目です、「元気がない」のが「徘徊しなくなる」という形で表れることもあるので気をつけてください。「家に帰る」とはなにか……「家」とは実体ではなくて、”我が家のように落ち着ける場所”のようです、それなら介護職にできることは、ここを自分がいるべき場だと思ってもらう場だと思ってもらう工夫をすることです。満州では空気が乾いているので入浴の習慣がなかったという、問題行動ではなくて生活習慣だったのだ。盗られ妄想……自立心の強い老人が、介護者に一方的に迷惑をかけていることに耐えられず、介護者を”泥棒”にすることで、自分のほうこそ迷惑をかけていると思いこもうとしている、つまり、現実の耐えがたい一方的関係を妄想によってバランスをとろうとしていることになります。高齢となり、とくに認知症になった人はまわりに全面的に依存しています、そこで必要なのは、訴えられたらそれを受け止めて考え、反応してあげることです、説教したり薬を飲ませたり抑制したりしないで、だって赤ちゃんにそんなことをする人はいないですもの。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 介護・福祉
感想投稿日 : 2014年3月24日
読了日 : 2014年3月22日
本棚登録日 : 2014年3月22日

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