『棚』は、ライターである翠のペンネームです。
画家・ターナーと頭の中の棚をイメージしています。
そんな棚の愛犬・マースに腫瘍が見つかり手術に踏み切るのですが、棚自身、「これでいいのか…」とすっきりしないでいます。
そこに、アフリカ取材の話が持ち上がり、単身渡ります。ここから、物語が大きく動いていきます。
アフリカの大地、人々を取り巻く精霊、伝統医、ダバ(身体に巣くう黒い塊)の除霊、宴会療法!?
アフリカの空気感とスピリチュアルな感覚に魅かれます。
棚自身、マースの病気とリンクしながらも次々と衝き動かされるように、ウガンダを巡ります。
最後に、帰国した棚が書いたお話が載っていますが、アフリカを後にしたところで、お腹一杯になっていたので疲れました。
棚の中で、一連の出来事が集約された話なので、ここだけ、後で読んだ方が良かったかもしれません。
でも、『沼池~』は苦手だったのですが、好きなタイプの作品でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
文芸
- 感想投稿日 : 2011年5月22日
- 読了日 : 2011年5月22日
- 本棚登録日 : 2011年5月22日
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