巨人たちの星 巨人たちの星シリーズ (創元SF文庫)

  • 東京創元社 (1983年5月27日発売)
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感想 : 25

※ここに書いているのは感想とかレビューではないかも知れません。
日々少しずつ読みながらのメモ+感想という感じで書いてます。

23.04.19
朝読書「巨人たちの星」プロローグ+1~3

ガニメアンが巨人の星ジャイスターへ旅立って3ヶ月。
ハントはコールドウェルに呼び出され、カレン・ヘラー
とノーマン・ペイジーを紹介される。 

実は国連が及び腰で情報を握りつぶしているがジャイスター
から極秘通信が何度と無く地球に届いている。
つまり、地球ははるか昔からテューリアン(ジャイスターに
移り住んだルナリアンの子孫)に監視されており、また
その一団とは別の組織が地球に接触を求めてきた。

国連と米国が思考停止してる今、ソヴィエトが先に
テューリアンと接触しようとして数千年先の情報を
独占しようとしているのではないかと。 

そこでUNSA(国連宇宙軍)はそれに対抗すべくテューリアンと
木星経由で接触を図り先に米国に迎え入れたい、となった。
そしてそこにハントは呼ばれたのだった。
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...理解的にこれでいいかな?w
いやいやいや、いきなり話が動き出したな。現実でも暴れてるソヴィエト
(ロシア)ゆえ、実際にあり得るしこの先どうなるんでしょうか!?
ただ国連が思考停止するのを解るよね。地球より2万5000年とか
進んだ文明と接触するって。知識や科学どころか生物としてのあり方
考え方とか完全に地球人には考えが及ばない世界だろうし。
とにかくつかみは上場。興味持って読めそうだ!
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2023.04.21.
朝読書「巨人たちの星」4~6

木星探査船の司令官シャノンにハントからメール。シャノンはその意味不明
メールを解読、更に次に送られたファイルをUNSA通信網ではなく太陽系の
某所へ向け発信しろという。反応があれば実験データを装いナブコムへ
送ってくれとのことだった。

ハントはテューリアンをアメリカ誘致に成功時、ダンチェッカーが歓迎委員
に加わるよう要請。彼は喜び引き受ける。その後、謎の通信の事で二人が
意見を言い合ってると木星探査船のシャノンから連絡。その返答は
ハントの睨んだ通りのものだった。

国連、ソヴィエトとの駆け引きおよび口説いてくるスウェーデン代表で議長
のスヴェレセン、とカレンは頭が痛い。
そんなカレンのもとにハントから歓喜の手紙。木星経由でテューリアンと
交信が成功、一週間後に彼らはアラスカ基地に来るとの知らせだった。
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あくまでハント達/米国視点では順調に話が進んでいるけど。
これが公然となるとソヴィエト含めてこれはちょっと問題になるのでは。
今回は今のところ地球の政治絡みの展開が多いな、
今までにない展開だから興味深くはあるけど。緊張してくるねw
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2023.04.24.
朝読書「巨人たちの星」7~9

UNSAとテューリアンが極秘裏に接触する日。
その場に現れたのはボウイングの中距離輸送機?
ハント達は驚きつつも中に入り恒星間宇宙をリアルタイム通信
で繋がれたこの船のコンピュータシステム・ヴィザーと話す。
以降、ハント達は色々と試される。
ハントはその体験の後、脳内にて総合知覚刺激監視と
瞬間情報伝達をヴィザー経由でリアタイに互いの脳を繋いで
色々と見せられている事に気がつく。
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なんかすごい話だなぁ。
これっていつの作品か調べたら1983年に出た40年前の本。
宇宙空間をリアルタイムネットで繋いでそれがダイレクト
に脳内で色々とできる状態になってる。
VRMMOの作品が今色々あるけど40年前にこういう世界感を
考えてた人がいるって驚愕でしか無いな。しかも宇宙規模。
想像力がやばすぎる。
まぁ現実より2万5000年進んだ文明なら十分あり得るか...
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2023.05.02  #読了
「巨人たちの星」10~40+エピローグ 
ちょっと時間かかったけど予定日+1日で
読み終えた。そしてこれはめっちゃ楽しかった。

最初の謎の通信から始まって。
ロシアの陰謀を危惧しUNSAが独自に
ジャイスターと接触したり。

国連のスウェーデン代表で議長の男が変に
ピックアップされたと思ったら!

そして出てくる第1作におけるルナリアンと
対をなす存在。そして地球を目の敵にする理由。

更にそいつらは終盤話をかき回すキーとなり
その陰謀が表面化する時!

テューリアンの人々は。ガニメアンは。そして
ハントやダンチェッカーたち地球人は!

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1作め、2作目と非常におとなしい雰囲気の作品が
初めて慌ただしい展開になる。
終盤はこれぞSFモノ!って感じだったし!
(騙し合いとか個人的にめっちゃツボったw)

非常に面白かった!

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読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF小説
感想投稿日 : 2023年4月19日
読了日 : 2023年5月2日
本棚登録日 : 2023年4月10日

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