おじいちゃんがのこしたものは… (評論社の児童図書館・絵本の部屋)

  • 評論社 (2019年9月20日発売)
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本棚登録 : 151
感想 : 12

ずっとずっと昔、ミアがまだ小さな頃に、大好きなおじいちゃんがくれたクリスマスプレゼント。大好きなミアにあてた「おじいちゃんの手紙」は、ミアがママになっても大切な宝物です。
クリスマスの日、プレゼントを開け終わったミアと家族は、おじいちゃんの手紙をみんなで読みます。毎年、毎年、「おじいちゃんの手紙の時間」を家族全員で過ごすのです。

 小さくかわいいミアに贈る手紙には、おじいちゃんの愛情が溢れています。

 小さなかわいいミア
 ミアといっしょにする庭仕事がとても大好き
 土をほるミアの姿に愛しさで胸がいっぱいになる
 ミアにはいつまでも幸せでいてほしい
 そのためには…

 生きものの命は儚い
 これ以上、地球を痛めつけないこと
 地球を愛することを学びなおすこと
 ミアもおじいちゃんも地球の一部で家族の一員だと自覚すること
 戦争も飢えもなく誰もが幸せに生きていけること
 海も陸も。動物や魚たちがのびのびと生きていけること

 大好きなミアやみんなが幸せに生きていけるように、手紙にはおじいちゃんの願いが込められています。

 マイケル・モーパーゴの愛情に溢れた物語を、ジム・フィールドが温かみのある世界に仕上げています。
 クリスマスの絵本だけではなく、SDGsの絵本としても読む事ができるこの絵本、おじいちゃんがのこしたものは…。
へろへろ隊員 やまだ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: へろへろのおすすめ本
感想投稿日 : 2023年12月22日
読了日 : -
本棚登録日 : 2023年12月22日

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