茶の世界史: 緑茶の文化と紅茶の社会 (中公新書 596)

著者 :
  • 中央公論新社 (1980年12月18日発売)
3.49
  • (25)
  • (60)
  • (85)
  • (16)
  • (1)
本棚登録 : 721
感想 : 67
4

茶の世界史のはずが、まるで世界史の本を読んでいるようだった。
それだけ、茶のバックグラウンドは世界情勢と強く結びついているともいえる。
1900年代初期にはアメリカに多くの緑茶が輸出されていたのは驚きだった。
ただし、アメリカ人は緑茶に砂糖やミルクを入れて飲んでいた。
その後、彼らの嗜好には合わなかったようでだんだんと輸出量は減っていく。
茶の輸出をするための戦略もいまいちで、他の産地の茶に市場を奪われていく。
知らなかったことがたくさん知れて、良かった。
ただし、出版されたのが1980年と古いので、現在のというのは当時の(1980年の)ことなのでそこは注意しないといけない。
また、ナウという非常に懐かしい表現が出てくる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史・地理
感想投稿日 : 2023年6月11日
読了日 : 2023年6月10日
本棚登録日 : 2023年6月11日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする