ネットと愛国 在特会の「闇」を追いかけて (g2book)

著者 :
  • 講談社 (2012年4月18日発売)
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感想 : 109
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実際に何度かみたことがあるひとたち。

ほんとただの鬱憤ばらしだし、ほんとに日本という国の将来に憂いを抱いてというひとは少数だろう。
本人が気づいているかいないかっていうのはあると思うけど、自分の生きずらさを何か他のもののせいにしたかっただけなんだろう。

自分が傷つくことがないところで。

でもほんと普通のひとたちなんだろうな。同じ電車に乗ってる。
コミュニケーション苦手だったり、今の自由主義に搾取されてる側だったり。

普段の彼ら彼女らとは話してみたいし、盛り上がるかも。


でも罵倒の対象が私の大切なひとたちだったりする。

自分たちが生きずらさから傷ついたりしてるなら、自分たちが罵倒しているひとたちも傷つくんだってこと想像するのってそんなに難しいことなのかな。

まず罵倒している側のひとたちと向き合って話してみたりしないことにはだたの汚い言葉連発のこじつけの誹謗中傷でしかない。

そこでストレス解消しても自分たちの現実の世界は何も変わらないと思う。


あたしはその手を握り返すことは絶対ない。でも握り返してしまうひとの気持ちもこの本を読んでみてわからなくもない。

在特会から離れてしまった会員の「僕らが持っていないものを、あの連中(在日のこと)は、すべて持ってたような気がするんです」
守るべき地域。守るべき家族。守るべき学校。古くからの友人

「ネットで知り合った仲間以外、そうした絆は持っていない。」

人と人との繋がりが分断されてる今だから余計に繋がっていたいと人は思うんだろう。

その場が在特会になってしまうのはやっぱり残念だけど、でもそういう場として機能していたとこがあんまないことが問題なんだ。


でもやっぱり在特会は煽るにしても使う言葉が汚すぎよなー。ほんと日本語分かるから

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 図書館で借りた本
感想投稿日 : 2013年7月19日
読了日 : 2013年7月18日
本棚登録日 : 2013年7月18日

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