たったひとつの冴えたやりかた (ハヤカワ文庫 SF 739)

  • 早川書房 (1987年10月1日発売)
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本棚登録 : 3608
感想 : 317
5

最高。未知との遭遇。
あっちからしたらこっちもエイリアンで、お互いに恐る恐る、でも好奇心を持ってコミュニケーションを取る場面が随所にあって、とても良かった。

SFの魅力は、宇宙戦争とか、未知の生命体との遭遇とか、荒唐無稽なことを描いているようで、実は自分たちの世界と繋がっていることを感じさせてくれることだと思う。
舞台は宇宙じゃなくても、紛争は地球上至る所で起きていて、他者と分かり合うことはとても困難で奇跡的なことで。だから「わかるわかる!」って部分も多くあるし、一方でスケールの大きさにワクワクもできる。

第3部の「信じる」「友だち」の概念をどう伝えるか?のシーンは秀逸。第1部の脳寄生物体と女の子の友情の物語も良かった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年12月1日
読了日 : 2019年12月1日
本棚登録日 : 2019年12月1日

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