三十代手前にもなってようやっとこの本を手にとって読んだんですが、願わくば大学生の時にこの本を読むべきだったと大変後悔しました。
アカデミックな世界で仕事をするとはどういうことか、この本にだいたい余すところなく書かれています。第一次大戦後のドイツであろうと21世紀の日本であろうと、本質は変わらないと思います。
つまり、「どんだけニッチなんだよ」と人から笑われようがその分野で百年千年先も残る仕事を打ち立てることにどこまでこだわれるかが「学者の仕事」なんだということ。「この写本のこの一箇所の解釈」にどれだけ手を尽くし考えを尽くせるか、そういうことに情熱を傾けられないのであれば学者の仕事なんぞ「向いてない」、「もっと他のことをしたらいい」とはっきりウェーバーは言ってのけます。
かっこいいっすね。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
学術書
- 感想投稿日 : 2018年10月24日
- 読了日 : 2018年10月24日
- 本棚登録日 : 2018年5月1日
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