第3巻まで読了しました。早速レビューします。
欣也くんのアルバイト問題、間に栗橋回が入って、後半は「扶養照会編」に突入です。
栗ちゃん、頭でっかちだからなぁ。真面目人間で、尚且つ勉強が出来る天才肌なのかもしれませんけれど、そこまで受給者に頭ごなしに対応してるとヒステリックになってメンタルの方も持ちませんよ〜。「こぶとりじいさん」の話に釈然としないものを感じる気持ちは私も分かりますが、「やわらかい対応」というのも大事なスキルだと思いますよ。
扶養照会はなぁ……。
「そもそも、親族を頼れるんならとっくに頼っとるわい! 頼れるモンが誰もおらんからこちとら困ってオタクに来とるんじゃ!」というのが生活保護を申請する人の本音ですからねぇ。
かと言って、「親(or子)と仲が悪いぃ? 知るか! 俺らの税金で養ってもらおうって人間が、仲が悪いくらいで頼れるモン頼んないのは甘えだ! 筋が通らん!」という税金を払う側の感情も確かにあって、それ自体分からないでもない。難しいですね。
しっかし、それにつけても思うのは、ケースワーカーの仕事て、やたら多過ぎな上に、やたら重過ぎないですかねぇ。
「親子間にあるのが一時的な「感情のもつれ」であれば、それを解きほぐすのもケースワーカーである君の役目だ」って、ねぇ。。。
「親子の仲直り・復縁」サポートもケースワーカーの仕事ですか……なんだろうなぁ……まるで神様仏様にでもなれみたいな、そんな要求が飛び交う現場なんですかねぇ……。いくらなんでもヘビー過ぎないか? 「関わってみましたが、結局親子の絆は取り戻せませんでした」ってなったらどうなるの? それを仕事における失敗だとか、ケースワーカーの努力不足だとか、そういう責任追及までされちゃうわけですか? そこがすごく疑問というか、引っかかりましたですよね。
ケースワーカーにはこういう役目がある、こういう仕事をしなければならないんだ云々以前に、「親子の仲直り・復縁」サポートまでケースワーカーにやらせてしまう社会のあり方そのものが、問い直されなければいけない気がします。
- 感想投稿日 : 2016年8月15日
- 読了日 : 2016年8月15日
- 本棚登録日 : 2016年3月31日
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