覆す力 (小学館新書)

著者 :
  • 小学館 (2014年2月3日発売)
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本棚登録 : 338
感想 : 42

本書は森内俊之名人の自伝であるが
タイトル通りいかに劣勢だったりライバルに巻き返すかを主眼にして
あくまでも森内と羽生のライバル関係を中心に描いている
つまり羽生という先行者がいてそれをどうやって追いついたり、巻き返すかであるが
本書はとにかく羽生愛があふれ出て羽生という存在がいなかったら森内はいったいどうなってたのだろうかと思うぐらい
羽生という存在の偉大さが余計にわかる

森内の将棋哲学は一端が描かれていて
勝つためにはどうすればいいのか
人間だから一度のミスは仕方ないし取り返れるののであるが、そこで二度目のミスは絶対に避けるのである。
二度目のミスは取り返しが利かない。逆に言うと二度目のミスをしない限り結果が付いてくる可能性が高い。
そうやって勝っていけるのである。

また結構というかかなり合理的な考えをもって将棋を指しているところも意外で森内が強い理由もなんとなくわかる

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 将棋
感想投稿日 : 2014年5月18日
読了日 : 2014年5月17日
本棚登録日 : 2014年5月17日

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