【そんな百年,中国の思考・発言・行動は,目まぐるしい転変をくりかえした。けれどもその経過を貫いていたのは,中国の言動を根底で枠づける社会構造,論理枠組の本質が,いかに変わらなかったか,という事実ではなかろうか】(文中より引用)
思考の枠から中国を紐解いてみようという中国入門書。史書や科挙といったキーワードを元にしながら,いかにして中国が思考し,現実と直面したかを概観していきます。著者は,京都府立大学で教授を務め,近代アジア史を専攻している岡本隆司。
大枠で中国という存在を捉えるのにうってつけの作品かと。しかもそれが平易な言葉で記されているというところがまた高評価を与えたくなる点。中国の論理を提示しながらも,必ずしもその通りに現実は動いていないという点を指摘していることもまた重要に感じられました。
帯が強烈ですが☆5つ
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
アジア・太平洋
- 感想投稿日 : 2020年8月10日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2020年8月10日
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