260年の皇帝捕囚からディオクレティアヌス帝の出現までの迷走が描かれる。蛮族、荒廃する農地、都市の人口流入、失業、インフレ、デフレ、度重なる戦時特別税と神々の守護がローマから離れ、キリストの来世への願いへと移り変わる様がわかる。
皇帝の交代が暗殺による点に、なにか引っかかるのは現代人だからなのだろうか。ローマの軍人にも、なにかサムライと同じ血を持って償うような同時代に共通の精神が流れていたのだろうかと想像している。
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- 感想投稿日 : 2010年8月10日
- 本棚登録日 : 2010年8月9日
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