エクリチュール、と言うのは聞き慣れないし、少し人によって変わる概念だそうだけれど、書き方、ペンの持ち方と言う風に聞こえます。
バルトが生きていた頃は、古典的でレトリックに溢れた文法が多くあった様で、そこからの解放(中性的な)、零度のエクリチュールを謳っています。
常に歴史と対峙して、零度のエクリチュールを選び取る。ただ、批評家なので何が良いと強く言っている訳でもなく、また、作家自身も名を馳せると自身もが作った過去のエクリチュールと対峙する事になる。と言う様な事も言っています。
古典うんぬんはもう過去の話かも知れないけれど、目でみた物を食べて、書いていく、と言うのは誰も、いつも変わらない訳で。そう言う問題に毅然として向かい合う様は、励みになります。
後半は新聞に載せた際の、編集者の前書きなどもあって、その次に反響に対する反論。など、当時の熱も伝わって来て面白かった。
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- 感想投稿日 : 2012年3月23日
- 読了日 : 2012年3月23日
- 本棚登録日 : 2012年3月23日
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