理想を捨てよ。それは他者をを押し退ける暴力を生む。
ありのままの自分の心の動きを見つめること。
どんなに愚かで傲慢かを、ただ見つめること。
改善しようとするのではなく、ただ観察することのなかに叡知を得ることができる。
知識を沢山持った学者の人が、我が身可愛さに信じられないことを言ったり。善いとされる事業をしている組織のなかでハラスメントが横行していることがあったり。
やっぱり、人は自らの中にいる怪物とどう付き合っていくしかないのだと思う。
自分の心と向き合うこと。自分がなにを恐れているのか、そのまざまざをまざまざとみること。
安心しようとしても、安定しようとしても、恐れに目をつぶっているかぎり、恐れはいつだって消えない。
本当に静かな、こころの平穏は、自らの恐れをきちんと見つめること自体にあるのかもしれない。
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- 感想投稿日 : 2022年2月7日
- 読了日 : 2022年2月7日
- 本棚登録日 : 2022年2月7日
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