L'Etranger(1942年、仏)。
常識も道徳も信仰心も、社会と摩擦を起こさずに生きてゆくため、長い年月をかけて人々が作り上げてきた処世術である。それらは生活の知恵ではあるが、同時に欺瞞であり、枷でもある。真理に到達するためには、その枷を一度は外さなければならない。しかし、共同体の維持を優先する者(=圧倒的多数派)にとっては、それは社会の存続を危うくする行為であり、葛藤のない人生を脅かす許しがたい罪である。ゆえに真理を優先する者は、異端者(=異邦人)と呼ばれ、往々にして迫害される。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
海外文学(フランス)
- 感想投稿日 : 2009年7月6日
- 読了日 : 2009年7月6日
- 本棚登録日 : 2009年7月6日
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コメント 1件
円軌道の外さんのコメント
2015/06/19