原作に忠実といえば聞こえは良いですが、原作の雰囲気が全く再現されていません。
原作にある「○○が××した」「△△が□□した」というキャラの行動が、忠実に絵にされているだけであり、どういう事を伝えているシーンなのかが全く再現されていないのです。
たとえば、赤城が最初に白石に話しかけてきたシーン。
原作では、声をかけた赤城がまだ白石に話がありそうだという雰囲気が書かれてありますが、マンガではそういった雰囲気は描かれておらず、脈絡なく白石のモノローグで「なんだろ?」って書いてあります。
読んでるこっちとしては、「なんだろ?」のモノローグこそ、一体なんなんだと。
あと、赤城が白石の胸倉を掴んで「お世辞も度が過ぎると嫌みだぞ」って言うシーンがありますが、原作を読んでみると、赤城が胸倉掴んでまで憤るような雰囲気ではないですし、マンガでいきなり赤城が憤った時はビックリしました。
原作にある「キャラの行動」だけを絵にしたところで、良いマンガになるはずもありません。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
マンガ(その他)
- 感想投稿日 : 2011年6月6日
- 読了日 : 2011年6月6日
- 本棚登録日 : 2011年6月6日
みんなの感想をみる