わしのベスト2である。
映画というものは映像と音楽だけで十分楽しめるということがわかる作品じゃ。遠景から近景への移動の間、老人の表情の微妙な変化、華やかさと孤独の対称、美しい避暑地に忍び寄る死の影、白い消毒液、突然崩れるようにしゃがみ込む男、笑い狂う芸人、そして美しい少年。
死の場面で流れ出す悪夢のように重苦しいマーラーの音楽こそ老音楽家が求めていたものかもしれない。
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- 感想投稿日 : 2011年5月31日
- 本棚登録日 : 2011年5月31日
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