恋人同士のマモルとヒカル。二人のやさしく流れていく日常を綴っている。二人はゲイのカップル。普通と“違う”関係を嘆いたり、隠すこともなく、ふわっとした文体で包み込んだその空気感がいい。終盤に込められたさりげない主張。まだまだ人から気持ち悪いといわれるホモセクシャルな関係を作者の感性で透明感を持たせた点が上手いと思う。
私の間違いでなければ作者は男性だと聞いている。なるほど頷ける。第122回芥川賞作品。
読書状況:読み終わった
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◇芥川賞受賞作&候補作
- 感想投稿日 : 2011年2月19日
- 読了日 : 2000年10月1日
- 本棚登録日 : 2011年2月19日
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