人間の土地 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1955年4月12日発売)
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本棚登録 : 5984
感想 : 433
5

フランス文学屈指の名作である。
多くの人が堀口先生の訳を難解と感じ挫折されているようだが、私はとても正しく美しい訳だと感じた。この訳で内容が理解出来ないのならば、フランス語で読むか、或いは理解出来るようになった時にもう一度読むべきだろう。
空について、砂漠について、土地について、人間について――飛行士の生き方が、美学がこのたった一冊に凝縮されている。
無人島や砂漠に放り出されて、けれども一冊だけ本を持っていけるならば、私は本書を選びたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 外国文学
感想投稿日 : 2012年5月23日
読了日 : -
本棚登録日 : 2012年5月23日

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コメント 1件

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2013/01/15

堀口大學と言えば「月下の一群」ですねぇ、、、
ところでサン=テグジュペリですが、光文社古典新訳文庫に「夜間飛行」が入ったので、堀口大學訳と読み比べをしようと思いつつ未だ出来ていません、、、この「人間の土地」も新たに訳されるかも。

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