本編はフランス語で読もうか迷っていてまだ読んでいない。
はじめの一段落だけ読み比べた印象では、新潮文庫、集英社文庫の訳よりこちらの訳が読みやすかった。
ただ、巻末の解説がわかりやすかった!
フランスにおける恋愛の常識と、「若い男女の恋」と言う題材がなぜ画期的だったか学んだ。
ブルジョワ階級以上の若い男にとっては、恋愛対象は娼婦、階級が下の娘、人妻しか選択肢がなく、
ブルジョワ階級以上の女性にとっては、子供を生んだ後はある程度恋愛の自由を得ることができるという。
この前提でバルザック、スタンダール、フロベールの小説ができあがっているのだとか。なるほどー!
トロントで見た日本の江戸時代の恋愛観とも少し被るところがあって興味深い。
https://www.japansociety.org/page/programs/gallery/a-third-gender
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2020年11月14日
- 読了日 : 2020年11月14日
- 本棚登録日 : 2020年11月14日
みんなの感想をみる