女王蜂 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (1973年10月15日発売)
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本棚登録 : 1496
感想 : 101
4

こんなに長い話だとは思わなかった(息切れ)
美人な女性に群がる男性陣が悉く殺されるこの惨劇の始まりとなった事件まで解き明かすのだから、それは当然か。
でも、その長さを最後まで飽きさせずに読ませられるのは、流石の筆力だと強く感じた。
息切れ起こしているのは、単にこちらの体力がなかっただけの話である。
(何しろ面白いのに4日かかった)

脅迫文に密室殺人(しかも2種類)時間差トリック、ミステリの要素盛りだくさんなところに、謎の男性陣の登場も多く、内容も濃い。
その割に、視点はくだんの女性か、謎の男性寄りなので、金田一探偵の存在感がやや薄い。
第三者から見た金田一探偵みたいな感じで、それはそれで面白かった。

ただ終盤、その謎の男性の影が薄くなっちゃったのは勿体なかった気がする。
まあ拘束されていたから、仕方ないね。
最後美味しいところ持って行くから仕方ないね。
これだからイケメンは……

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説(作者名:や行)
感想投稿日 : 2020年10月25日
読了日 : 2020年10月24日
本棚登録日 : 2020年10月25日

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