社内における権力争いに注力し、お互いに足を引っ張りあった結果、リーマンショックからはじまる円高などへの対応に遅れ、崩壊にいたっているシャープに関する書籍。自身の身の丈を見誤っての堺工場の建設などもこのような権力争いが産んだ産物であろう。現在シャープは鴻海からの出資を受けるか否かの瀬戸際にあり、交渉がなされているとの報道がされている。そこでは40歳未満の従業員の雇用が約束されているという。ただ、優秀な人材はおそらくとっくに辞めていると思われ、現時点の残りの若手従業員がどの程度シャープの復活に貢献できるのか、疑問符がついてしまう。とはいえ、これらの比較的新しい世代は、鴻海の血の流入を機にこれまでの社内政治的な企業文化から化けることができるかもしれない。いずれにせよ今後もシャープの動向には目をつけていかねばならない。
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カテゴリ:
ビジネス
- 感想投稿日 : 2016年3月5日
- 読了日 : 2016年3月5日
- 本棚登録日 : 2016年3月5日
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