こんな話だとは思ってなかった。
宮崎監督の飛行機愛だの戦闘機オタクだのなんだのと評判だったし、主人公がゼロ戦の開発者であることから、戦争がもっと色濃くストーリーに絡んでくるのかと思っていたし、それなら反戦のメッセージが強いのでは?と、勝手に思っていた。
そんな側面もあったけれども、終わってみればラブストーリーでもあった。
二人の生活は儚く短かったけれども、渾身の愛情で結ばれた姿には泣かされてしまった。仕事をやめられない夫のそばに、すこしでもいたいという気持ちがいじらしかったし、苦しむ最期の姿を見せたくなかった菜穂子の気持ちはとても切なかった。
限られた人生の中で深く愛し合う相手に出逢えたから、夭逝してしまったが彼女は幸せだったと思う。
実は主人公の声を演じたのが庵野監督だということ、擬音効果音のすべてを人の声を加工するなリして当てたということを忘れていたので、始まってからのけぞってしまった。そうだったなーと。声は正直私的にはダメだった。なんて下手くそなんだ!あなたも監督なら演技指導とかするのではないの?それがこんなに下手でいいのか?とつっこんでしまった。
効果音もときどき人の声や吐息がそのままに聞こえて違和感があったりした。
だから私はこの作品はダメだなと思いながら見たのだけれど、不思議なことにだんだん慣れてきた、いや、最後まで下手なのは許せなかったけど(ナニサマ)やはり久石譲の音楽含めてハヤオマジックにかかったか、最後は泣けて泣けて仕方なかった。
そこへユーミンのひこうき雲…。
泣いた。
見て良かったです。
- 感想投稿日 : 2019年5月2日
- 読了日 : 2019年3月26日
- 本棚登録日 : 2019年5月2日
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