天才! 成功する人々の法則

  • 講談社 (2009年5月13日発売)
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outlier=外れ値がどうやって生まれるのかについて,ふんだんな事例をもとに考える。持って生まれた才能や,努力のみではなく,外部環境から生ずる好機の重要性に焦点を当てる。生まれた月,年代,家庭環境,文化的遺産など。だからこそ,全ての人(特に若年者)に平等に好機を与える社会が大切というのが結論。

マタイ効果
誰でも,持っている人は更に与えられて豊かになるが,持っていない人は持っているものまでも取り上げられる(マタイによる福音書25・29)
成功とは「累積するアドバンテージ」

一万時間の法則
毎日8時間で3.4年
毎日3時間で9年以上
「仲間が黙々と練習に励む,その何分の1かの時間で,楽々とトップの座を楽しむような音楽家はいなかった。その反対に,他の誰よりも練習するが,トップランクに入る力がないタイプである”ガリ勉屋”も見つからなかった。調査は,一流の音楽学校に入る実力を持つ学生がトップになれるかなれないかを分けるのは,「熱心に努力するか」どうかによることことを示していた。」

”ターマイツ”の多くとクリス・ランガンの悲劇。

知性には基準点がある。
IQはバスケットボールにおける身長みたいなものであり,十分高ければそれでよい。
「IQ130とIQ180の科学者がノーベル賞を受賞する可能性は同じくらいだ」

意義のある仕事の3条件
①自主性
②複雑さ
③努力に見合う報酬

ワクテル・リプトン・ローゼン&カッツ

アジアの数字体系は明快であり,そのせいで,数学に対する態度にも差が出る。

「1年360日,夜明け前に起きた者で,家族を豊かにできなかった者はいない」

「数学は忍耐である」
「数学は能力ではなく態度である。試みることを厭わなければ,数学が得意になる」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年12月29日
読了日 : 2022年12月29日
本棚登録日 : 2022年12月29日

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