江戸時代、菓子屋を営む一家、治兵衛と娘のお永、その娘のお君の物語。
それぞれの章題になっている菓子の中で、僕には「カスドース」が見目麗しい。
7編にアクセントを添えているのは、治兵衛の弟で住職の石海(こっかい)。ほとんど菓子を食べにきているだけだが、
その石海と治兵衛の、幼き日の兄弟の絆を描いた「大鶉」(おおうずら)が僕の好み。
しかし昔は、自身の「出生」にまで責を負わねばならないものだったか。
いや、今でもある程度はそうか。
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- 感想投稿日 : 2023年11月23日
- 読了日 : 2023年11月18日
- 本棚登録日 : 2023年11月18日
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