まるまるの毬

著者 :
  • 講談社 (2014年6月25日発売)
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本棚登録 : 742
感想 : 140
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江戸時代、菓子屋を営む一家、治兵衛と娘のお永、その娘のお君の物語。

それぞれの章題になっている菓子の中で、僕には「カスドース」が見目麗しい。

7編にアクセントを添えているのは、治兵衛の弟で住職の石海(こっかい)。ほとんど菓子を食べにきているだけだが、

その石海と治兵衛の、幼き日の兄弟の絆を描いた「大鶉」(おおうずら)が僕の好み。

しかし昔は、自身の「出生」にまで責を負わねばならないものだったか。

いや、今でもある程度はそうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年11月23日
読了日 : 2023年11月18日
本棚登録日 : 2023年11月18日

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