こんな小説も書くのか。
窮地に追いやられている子どもたちが各編の主役となる連作。
共通点はただ一つ・・・。
僕が特にインパクトが強かったのは④。
鳥肌が立った。
ヒッチコックの『鳥』を観たときの感触に似ている。
いずれも逸品で、井上夢人作品には、やっぱり心底、魅せられてしまう。
【あらすじ】(最初のみ)
①あした絵
最初の三日間、小学二年生の遥香は、23歳でプータローの和真に目も合わせてくれなかった。
②鬼の声
秋子は隣家から聞こえる声が虐待かもしれないと感じ、児童相談所に通報してきた。後ろめたい気持ちとともに。
③空気剃刀
城址公園を歩き回ってもその男の子は見つからない。二年前に施設を抜け出し、現在学校に行っていれば五年生であるその少年が。
④虫あそび
淳志が炎天下の中、目指しているのはあのオンボロ家に違いない。その目的は・・・。
⑤魔王の手
午後10時過ぎに起こったガソリンスタンドの大爆発と炎上は2時間経ってようやく鎮火された。
⑥聖なる子
記者の増山は、飛島に頼まれた気の進まない取材のため、軽い女子高生3人と向かい合っていた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年11月9日
- 読了日 : 2022年11月9日
- 本棚登録日 : 2022年11月9日
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