この本はコミュニケーション能力を学ぶための本ではありません。
日本人のコミュニケーション能力への警鐘を鳴らす本といった感じでしょうか。
現代のコミュニケーションの低さの原因から、ではこれからどうすれば良いのかという対策まで丁寧に書かれています。
この本でいちばん感銘を受けたのは、
「本当の自分なんてない。私たちは、社会における様々な役割を演じ、その演じている役割の総体が自己を形成している。」という一文でした。
この言葉には、良い所と悪い所の二面性があるように感じます。
悪いところは、「周りに感化される生き方=洗脳されている」に等しいということ。
良いところは、「多様性、順応性がある」ということ。
人というのは可変性があり、生きてく中でいくらでも変形する。
であれば、本当の自分とか自分らしくとか、意識せずに常にその時々の「ありたい姿」でいたいなと本書を通して感じた。
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カテゴリ:
知識習得
- 感想投稿日 : 2020年5月11日
- 本棚登録日 : 2020年5月11日
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