長屋王残照記 (1) (中公文庫 コミック版 さ 1-16)

著者 :
  • 中央公論新社 (1998年3月18日発売)
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本棚登録 : 161
感想 : 14
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今作は彼女の他の歴史漫画(「天上の虹」「女帝の手記」など)と比べて、明らかに主人公のキャラが立っている。

というか、長屋王が清廉潔白、頭脳明晰、情熱的で優しい夫という、すさまじいスーパーマンとして描かれている。これが肝。まあ、歴史解釈は自由なんですが。
また、彼女の他の歴史漫画と比べ、比較的短い期間を十分なページ数を取って描けている。そのせいか、正妻の吉備皇女・側室の藤原長娥子・元明天皇・氷高内親王(後の元正天皇)という味方のサブキャラはもちろん、藤原不比等・藤原房前・首皇子(後の聖武天皇)という敵サイドのサブキャラもしっかりとしたキャラクターとして描かれている。

これら、キャラクターの描き方の深さがこの作品に大きな魅力をもたらしている。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 既レビュー書籍
感想投稿日 : 2006年5月31日
本棚登録日 : 2006年5月31日

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