タイの少数民族が、天と地を行き来する道具として儀式に使うプレンカ(ブランコ)。 それはそのまま、生と死のあわいを揺れる登場人物達のようだ。 死の影に満ち満ちた話だが、生の雰囲気をふんだんに含む南国の湿った空気を吸い込んだ気分になる。 死について掘り下げれば、相対的に生のコントラストも強くなるのだろうか。 己のリセットを選ぶ登場人物たち。 あまりにも濃いその生と死に、息苦しさを感じたのかもしれない。
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- 感想投稿日 : 2008年1月10日
- 読了日 : 2007年11月10日
- 本棚登録日 : 2008年1月10日
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