孔子 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1995年11月30日発売)
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本棚登録 : 822
感想 : 54
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 井上靖の最晩年の長編小説である。この名作には既に多くの評価がなされているから私の愚考を重ねても無意味である。
 架空の孔子の弟子の語りが中心となるこの作品は紛れもなく作者自身の孔子に対する思いを述べたものである。孔子という人物の事績が弟子の記録によって言語化されていることを考えるならば、この作品は紛れもなく昭和の論語といえるだろう。
 一人の作家がたどりついた一つの境地を窺い知るためにもこの作品の価値はある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文庫
感想投稿日 : 2018年7月29日
読了日 : 2018年7月29日
本棚登録日 : 2018年7月29日

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