タイトルからは、様々な宗教の歴史・教義を知って世界的事件の背景を理解することが趣旨と思って
しまうが、実際には死生観に対する課題提起の印象が強い。2011年の東北大震災のすぐ後に執筆され
ているためだと思われる。
仏教・キリスト教・イスラム教・神道の専門家や導師との対談から、各宗教の歴史・教義と現在の
課題を知ることができる。所々専門的な事柄が出てくるが、池上さんの適切な補足とページ内コラム
による解説が行われるため理解しやすい。出版時期の関係からISの脅威に対する解説は登場しないが、
スンニ派・シーア派の対立や、自爆テロを生む素地についての言及がある。
この本だけで各宗教の全容を知ることは難しいが、より知ろうとするきっかけにはなると思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
教養
- 感想投稿日 : 2015年5月6日
- 読了日 : 2015年5月6日
- 本棚登録日 : 2015年5月6日
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