政策形成の日米比較: 官民の人材交流をどう進めるか (中公新書 1504)

著者 :
  • 中央公論新社 (1999年11月1日発売)
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著者は、日本経済新聞の記者です。日経新聞の記者の書く本には、偏見がありました。朝日、毎日と比べると、仕事が忙しく、給料が高いので、この手のアルバイト原稿の質は低いと思っていました。ある時期までは、この偏見は正しいと思います。ただし、最近の日経新聞の記者の書くアルバイト原稿の質は、朝日、毎日に遜色がないと思います。米国の政治的任命による上級公務員に関して、丁寧に解説しています。基本的には、肯定的に評価しています。その長所は、多様な優秀な人材を政権内に吸収できることです。たとえば、クリントン政権時代には、タイム誌の外交記者であったタルボット、ジョージタウン大学のオルブライト、ハーバード大学からサマーズ、そして、ウオール街からルービン等の多士済々の人材が集まります。人材を集めるだけではなく、その人材を活用するノウハウを持っています。これは、日米の差だと指摘しています。僕も、その点は同感です。猪口邦子大臣に対するいじめはひどかった。本人の性格に問題があるのは、事実です。しかし、あの程度の人は、ごろごろしています。

読書状況:積読 公開設定:公開
カテゴリ: 処分済
感想投稿日 : 2012年9月18日
本棚登録日 : 2012年9月18日

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