著者は、日本経済新聞の記者です。日経新聞の記者の書く本には、偏見がありました。朝日、毎日と比べると、仕事が忙しく、給料が高いので、この手のアルバイト原稿の質は低いと思っていました。ある時期までは、この偏見は正しいと思います。ただし、最近の日経新聞の記者の書くアルバイト原稿の質は、朝日、毎日に遜色がないと思います。米国の政治的任命による上級公務員に関して、丁寧に解説しています。基本的には、肯定的に評価しています。その長所は、多様な優秀な人材を政権内に吸収できることです。たとえば、クリントン政権時代には、タイム誌の外交記者であったタルボット、ジョージタウン大学のオルブライト、ハーバード大学からサマーズ、そして、ウオール街からルービン等の多士済々の人材が集まります。人材を集めるだけではなく、その人材を活用するノウハウを持っています。これは、日米の差だと指摘しています。僕も、その点は同感です。猪口邦子大臣に対するいじめはひどかった。本人の性格に問題があるのは、事実です。しかし、あの程度の人は、ごろごろしています。
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- 感想投稿日 : 2012年9月18日
- 本棚登録日 : 2012年9月18日
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