些細な行動ひとつで誰かの未来が変わる。
それはゴキブリ一匹で起こることかもしれないし、日本中の注目を集めるペナルティキックかもしれない。
第一次世界大戦の始まりだって、タイミングが合わなかったら起こらなかったのかもしれない。
いまとは違う世界があるのかもしれない。
お父さんが息子たちを戒めるときに話してくれたウソみたいな話は本当だったのかもしれない。
何が本当かなんてわからない。ダイエット食品の広告だって本当かウソかわからない。
すべて自分の知らないところで、誰かの大きな力で決められてるのかもしれない。
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時系列がぐちゃぐちゃなので、整理できないまま読んだ。これとこれと繋がって、とか考えようとしたけど複雑にこんがらがったのであきらめた。
ぜんぶ繋がってるのかもしれないし、ぜんぶ関係ないのかもしれない。誰かに操られてるのかもしれない。そんなことはわからない。知る方法もない。
まるで映画『メン・イン・ブラック』の最後のシーンのよう。バタバタ動いたって所詮この世界は巨大な誰かのもの、みたいな感じ。
気が遠くなる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
伊坂幸太郎
- 感想投稿日 : 2013年9月28日
- 読了日 : 2013年9月25日
- 本棚登録日 : 2013年9月25日
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