四十歳を過ぎてから秀平は勤めていた会社を辞めて、子どもたちの生きる力を育てるような塾を始めた。
出産目前の妻が田舎に行き、つかのまの一人暮らしになった秀平は不思議な飴の力で自分のルーツを知る。自分の両親、祖父母、戦争や戦後の困難な時代を生き抜いた世代。
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”勉強だけではなく、生きる力を育てたい!”と秀平さんはかっこいいことを言うけど、どんな根拠があって生きる力を育てられるのかがよくわからなかった。
脱サラして塾開業した熱意は理解できるけど、どこかの塾で修行してから自分の塾を始めたほうがよかったのでは、と思ってしまう。
もし『マネーの虎』に秀平さんが出て、「生きる力を育てる塾をやりたい!」と言っても誰も融資しなさそう。言ってることは素晴らしいけど、内容が伴っていないような感じ。
生徒数が5人なのにアルバイトを雇っているところもどうなのかなって思った。どんな経営感覚なんだ。
戦時下や、戦後の苦しい時代を生き抜いてきた世代の教えはわかるけれど、そんなんじゃ自分の塾が生き残れないんじゃないかな。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
喜多川泰
- 感想投稿日 : 2022年2月1日
- 読了日 : 2022年1月30日
- 本棚登録日 : 2022年1月30日
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