1980年といえば私は11歳だったってことです。
作中にでてくる「ナウい」とか「オバン」とかの響きが懐かしいです。いつの間にか言わなくなりました。
16歳女子高生の日常を描いています。とても私的で内向的に人を見つめています。なんていうか女子高生の世相を反映しています。世相といっても80年代ならではとか新人類的な肌触りは少なく、ティーンエイジャーに普遍的な、友達関係や親子関係や部活や先生批評が材料になっています。
半分過ぎたあたりから、面白いと感じるようになりました。読み進む(書き進む)うちに、より内面に入っていった印象です。自己の周囲に対して、純粋であり、反応が過敏であり、十代の心情がとても面白いです。
綿矢りさ、朝井リョウにちかい面白さです。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年5月22日
- 読了日 : 2015年5月22日
- 本棚登録日 : 2015年5月22日
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