会社のヅカオタ先輩からまんまと宝塚にはめられてしまったニワカですが、宝塚を舞台にした小説があると知り、手に取りました。
不慮の事故で劇中に命を落とし、以来大劇場の守り神として皆を見守る「ファントムさん」と、現役トップスター「パッパさん」こと如月すみれ、研究科三年の永遠ひかる、3人の男役の物語。
「男役が惚れるのは男役だけや。」という台詞に納得。宝塚の男役ってかっこよすぎて本気で好きになってしまったりしないのだろうか…と時々思ったりする。憧れや尊敬から、恋愛感情を抱いてしまうこともあるだろうなぁ。
また、トップスターの孤独、パッパさんが宝塚を退団した後どう生きればいいのかと悩む姿も印象的だった。そうだよなぁ…トップに限らず、タカラジェンヌの命は短い。ファンとしてはずっと見ていたいだろうけど、宝塚を退団したら、もうその人は女優であって、理想を詰め込んだ男役ではなくなってしまう…複雑。
フィクションとはいえ、宝塚の内部を覗けたようで楽しかった。続編も読もう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
物語
- 感想投稿日 : 2020年9月18日
- 読了日 : 2020年9月12日
- 本棚登録日 : 2020年9月14日
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