火怨 上 北の燿星アテルイ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2002年10月16日発売)
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本棚登録 : 1438
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この本を手に取ったきっかけは、会社の宝塚ファンの人から借りた「阿弖流為」のDVDでした。とても良かったので原作も読みたくなって、購入。
奈良時代、陸奥に暮らす蝦夷(えみし)と呼ばれた人々と、朝廷との戦いを描いた物語です。普段あまり歴史小説を読みなれておらず、最初は少し読みづらかったけど、ネットで昔の陸奥の地図を調べて位置関係を把握したり、高校の頃の地図帳や歴史便覧を引っ張り出してきて調べたりしながら読み進めました。(読書に関してだけは真面目なのだ!)
歴史便覧には「坂上田村麻呂、蝦夷征伐」の一文で片付けられているけど、こんな攻防が繰り広げられていたんだと思うと胸熱。歴史って知れば知るほど面白い。
阿弖流為を頭とした蝦夷たちの固い結束力や地の利を生かした戦略で、朝廷の大軍を手玉に取る様子は実に痛快でした。
下巻では、いよいよ坂上田村麻呂VS阿弖流為の戦いへ。
下巻へ続く。

2021年6月3日・再読

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時代物
感想投稿日 : 2020年5月15日
読了日 : 2020年5月8日
本棚登録日 : 2020年5月8日

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