アカガミ

著者 :
  • 河出書房新社 (2016年4月9日発売)
3.19
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本棚登録 : 788
感想 : 139
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少子化が急速に進行した近未来。
男女は自発的に恋愛し、パートナーとなり、子供を産み育てるという習慣を失う。

そして、恋愛に代わるシステムとして、様々な理由から志願し選抜された男女が、国によってカップリングされ、子供を作るシステムが構築される。
そのシステム、アカガミを利用する男女には、国の庇護による手厚い子作り体制が保証される。

アカガミを利用する生活は、非常にリアル。
そして、アカガミを利用し男性と番った主人公は、やがて妊娠する。

現代の少子高齢化が進展した未来の設定としては、あり得ないこともないかもと思うが、その設定、着想以外は、かなり荒削り。
そして、唐突にやってくるエンディング。

当初の着想が面白いだけに、その後の展開と結末に物足りなさを感じてしまった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2016年9月1日
読了日 : 2016年9月1日
本棚登録日 : 2016年8月31日

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