リンカーン・ライムシリーズとしては、久しぶりに読みごたえがあり堪能できた本。
毒で刺青を入れて死に至らしめるという異様な殺人事件が発生し、リンカーン・ライムとアメリア・サックスたちいつもの面々が、狡猾な犯人を追い詰める。
本作は、第一作『ボーン・コレクター』との共通性を想起させながら、奇抜すぎないどんでん返しに次ぐどんでん返しで最後まで飽きさせない。ここ最近のライムシリーズは、どんでん返しのためのプロットが周到すぎて奇をてらっていた感がある。そういう意味では本書は原点に帰ったというべきか。
事件の進行と平行して、アメリアと養女パムとの難しい感情も描いており、ジェットコースター・サスペンスに深みを与えている。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文学・評論
- 感想投稿日 : 2016年4月18日
- 読了日 : 2016年4月9日
- 本棚登録日 : 2016年4月18日
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