山の社会学 (文春新書 175)

著者 :
  • 文藝春秋 (2001年6月20日発売)
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感想 : 9
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 著者は、信濃毎日新聞社勤務時代から、日本中の山を登ってきた人。
 約10年前の本だが、今でもあてはまる山にまつわる様々な事象が書かれていて興味深い。

 金持ち中高年の大衆登山がもたらしたもの、百名山選定の舞台裏、ネット普及で山小屋経営者が困ること、カラスが増えると登山道がよくなる、電源開発が登山者にもたらした恩恵など、思わずへぇーと唸る話ばかり。
 単なる雑学レベルの話にとどめず、元新聞記者らしい着眼点と、細かいデータや取材に基づいて書かれている。それなのに、肩肘張らずに読めるのもうれしい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 実用・スポーツ・ホビー
感想投稿日 : 2010年6月10日
読了日 : 2010年6月8日
本棚登録日 : 2010年6月10日

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